■Gibson Thunderbird 3点留めブリッジの交換
- 2021.10.31 Sunday
- 16:45
JUGEMテーマ:楽器
■ギブソン・サンダーバード 3点留めブリッジの交換
サンダーバードやEBなどのベースに搭載されている3点留めブリッジは、ブリッジ本体の周りある3本のスタッドで高さ調整をする構造のため、各弦での高さ調整はできません。
はじめはセットアップ調整の予定だったのですが、弦高を調整する中、2弦と3弦が一般的な弦高よりかなり高くなることが気になりました。
サドルを削って高さを調整することも出来なくはないのですが、弦を外して確認をしてみました。
すると、2弦のボールエンドを引っ掛ける部分に、ヒビが入り割れていることがわかりました。
裏返してみると、2弦部分を支点にへの字に折れ曲がっています…。
持ち主の方に状況をご説明してご相談の後、ブリッジを「 HIP SHOT(ヒップショット)3 Point Super Tone Bass Bridge 」に交換することになりました。
そのヒップショットは、今までの浮いた状態のブリッジとは違い、直接ボディに載せるためボディへの音の伝わり方や音の伸び具合が変わってきます。
オリジナルの音を変えたくない場合は、もちろんオリジナルタイプのブリッジをおすすめします。
それでは、注文していたヒップショットのブリッジが届きましたので、取り付け作業にかかります。
と、ここで少し問題が!
ブリッジの裏側にアンカーの外径よりも大きい窪みがありました。
ボディ側のアンカーが飛び出ていないこちらのベースでは、そのままブリッジを載せてスタッドを締め付けて行くと、その深さ分だけアンカーが浮いて来ます。
そこで、音の伝達もよくなることを期待して、窪みと同じ厚みのプレートを作り取り付けることにしました。
(写真は、アンカー上部に作ったプレートを置いた状況になります)
ブリッジ交換完了。
各弦での高さ調整ができるようになりましたので、弦高とオクターブの調整を行いリペア終了となります。
弦高が下がったので押弦も楽になり、演奏もしやすくなりました。