■YAMAHA 「L-10ES」 エレアコのリペアいろいろ
- 2014.06.26 Thursday
- 21:08
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■ヤマハ 「L-10ES」 エレクトリック・アコースティックギター(通称エレアコ)のリペアになります。
内容は、電装系のノイズ取り、フレットのすり合わせ、ナットの位置修正、ブレーシングの剥がれ接着、ヒールキャップの浮き接着などです。
ボリュームを回すと「ぼぞぼぞ」と雑音が出ています。電装系のノイズ取りから行っていきます。
コントロールBOXを取り出して内部をクリーニング。ジャックも接触不良になっていたのでクリーニング。
フレットには深めの弦溝ができています。現状の低いところの高さがよいと言うことで交換はせず、すり合わせを行うことになりました。
すり合わせ完了。ワダチにはまる感覚がなくなるので運指はスムーズになりそうです。
外れてしまったナットをご自身で戻された際に位置が少しズレてしまったようです。接着剤を取り除いて音の伝達を良くするために設置面を整えてから付け直します。
ペグが固くて回しづらいところや緩いところとの差があったのでバランスよくトルク調整をしました。
弦を張って完了と思いきや、「ペシペシ」とまだ変な音が…?表板を押してみると「ギュッギュッ」と鳴き床のような音がっ…!よくよくチェックしてみますと、ブレイシング(内側の力木)が数ヵ所剥がれていました…。ので接着します。
最後にヒールキャップの浮きを接着して、ストラップピンの下穴不足を修正しました。
再度、弦を張りナット溝の調整をしましたら完了となります。
持ち込まれたときの音詰まりや電装系のノイズもなくなり、本来の音が蘇ったようです。
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