■Real Bossa Design 「OB-5M」のネックのかさ上げ&ブリッジ位置修正
- 2014.11.26 Wednesday
- 20:04
JUGEMテーマ:楽器
■レアル・ボッサ・デザイン「OB-5M」のネックのかさ上げと、ブリッジ位置修正を行いました。
「弦高をもう少し下げたい」、「オクターブがどうしても合わない」、「ネックポケットに入っているシムを取って振動をダイレクトに伝えたい」と、言うご依頼です。詳しく見ていきます。
弦高を調整するためのブリッジ・サドルがこれ以上、下げられいない状態になっています。 ブリッジを外して確認したところほかにもビス穴もあり、恐らく交換されているようです。ボディ側を掘り下げるのは得策ではありませんし、シムを取りたいのもあり、ネックポケットの中をかさ上げして、弦高を下げることにしました。
それでは、ネック側から取りかかります。
シムを取り除いて、かさ上げの厚みを割り出し、ネックと同じメイプルの薄板をピッタリはまるよう加工して、
敷きます。
次にブリッジをみていきます。
オクターブを正確に合わせようとすると、1・2弦のサドルはブリッジ・プレートから落ちてしまい高さの調節ができません。3・4弦は、バネ付きの調整ネジが届かなくなったためオクターブ調整ができません。ブリッジを移動させることにしました。
ブリッジを適切な位置に付け直し、すべての弦の弦高調整・オクターブ調整できるようになりました。
ネックとボディの接する面積が増えたので、音の伝わり方が変わったと感じていただけました。
オクターブを合わせられるようになったので音程もとりやすくなり、弦高低めのセッティングにも対応できるようになりました。